2012年(平成24年)5月21日の朝7:30頃,九州・トカラ列島から福島県南東部にかけた広い範囲で,金環食が観測できます.すばらしいことに東京・大阪・名古屋の三大都市が金環食帯に入っており,しかも,食の中心線が南関東&静岡県の多くの都市を通ります.上のイラストのような美しいリングが観測できる,またとないチャンス.日本国内では1987年の沖縄以来,本州だと実に1883年以来となる,一大天体ショーです!
詳しくはまた後日ということで,ひとまずNASAのサイト( Eclipse Predictions by Fred Espenak, NASA's GSFC )などを参考に,基本的な情報をおおまかにまとめておきます.どうぞご一読ください.
下の図は,当日の金環食帯を地図に落とし込んだものです(あくまで大体の位置です,ぴったり正確ではありません).このうす黄色の帯の内側にいれば,リング状に欠けた太陽が観測できます.それ以外は部分日食になります.

なお,真ん中の黄色い線は食の中心線で,ここに近づくほど太さが均一のリングに見えます.梅雨入り前の不安定な時期ですが,観測できる範囲がとても広いので,きっとどこかは晴れるはず!
場所によってかなり違いますが,部分食開始が6:10~20頃,金環食開始が7:20~35頃,部分食終了が8:40~9:05頃です.中心線付近での金環食の継続時間は大体5分程度,中心線から離れるほどかたよったリングになり,継続時間も短くなります.平日ですが,なんとか通勤・通学の前に見られそうですね.
残念ながら,皆既日食のように真っ暗にはなりません.太陽の光は非常に強烈で,光球(太陽の表面)がほんの一部見えているだけでも,空を明るく照らしてしまうのです.とはいえ,東京都心での最大食分(欠ける量)は約97%…辺りが少し暗くなっていることは,誰でも感じられるでしょう.
部分日食と同じく,肉眼で直接見ることはできません.安全に見るためには日食グラスなどの減光フィルターを使うか,ピンホールやレンズでスクリーンに投影するなどの方法が必要です(詳しくは後日).おそらく,当日に向けて安価な観測グッズが色々販売されるかと思いますので,今のところは,道具の準備が必要なことだけ覚えておいてください.
日本だけでなく中国大陸やアメリカなどでも広い範囲で観測できます.中国では日本より一足先に早朝からスタート.広州・香港・マカオをはじめ南岸の多くの都市を通ります.また,台北など台湾の北端もギリギリ通ります.アメリカでは現地時間20日の夕方,大きな街ではアルバカーキ,その他,グランドキャニオンを通ります.


確かに,世界的に見れば金環食も皆既日食も,多いときは数年に数回の頻度で発生します.しかし,日本で次に見られる金環食は2030年(北海道),皆既日食は2037年(能登半島~北関東),その後は,2041年(金環),2070年(皆既)となっており,一生の間に,ふだん住んでいる場所で見られるというのは,とても幸運なことなのです.後で後悔しないように,しっかり楽しんでおきましょう!
ごらんの通り,今はまだ暫定公開の状態ですが,当サイトではこの金環食に関するさまざまな情報を,当日に向けて少しずつ増やして行く予定です.管理人は天文の専門家ではありませんが,個人のアマチュアが運営するからこそ,伝えられることもあると考えています.頑張りますので,どうぞ応援&ご協力お願いします!
© 2012年5月21日は金環食をみよう!
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